東北地方の中心地と言える宮城県の特徴

東北地方の南部に位置する宮城県は、関東地方と東北地方の中継地点として古くから栄えた地域です。一年を通して温暖であり、降雪量が多いイメージがある東北地方では珍しく、冬でもあまり雪が積もりません。

また、日本を代表する米どころでもあり、ササニシキやひとめぼれは宮城県を代表するブランド米と言っても過言ではありません。太平洋に面した東側はリアス式海岸の地形を活かした港が多く、漁業が盛んです。西側にある奥羽山脈では傾斜を利用した牧畜が盛んで、仙台牛は国産牛肉の中でも特に高級とされています。第一次産業が盛んであると共にサービス業などの第三次産業も栄えていますが、これは宮城県が東北地方でもっとも人口が多いことに起因しています。

宮城県は約230万人が住み、中でも仙台市は約100万人を抱える大都市です。東北自動車道や東北新幹線などが通る交通の要所でもあり、宮城県のみならず東北地方全体の中心地と言えます。物流や文化交流の中心地としての側面もあり、関東地方と東北地方の両方の特徴を併せ持っている地域と言えるでしょう。

仙台市を中心とした県一帯は観光地として国際的な知名度も高く、松島湾に浮かぶ諸島は特に人気のある観光スポットです。県内にある仙台空港が国際便を受け入れているのも観光地として栄えた理由のひとつになっています。国宝に指定されている有形文化財の瑞巌寺や大崎八幡宮も宮城県を代表する名所であり、隣接する他の県にまたがる国立や国定の公園も東北地方の豊かな自然を体現しています。